活動報告

2017年度(平成29年度)前橋市予算に関する要望書(平成28年10月14日)

超高齢社会や人口減社会が現実のものとなる中で、これらの問題に対応し将来にわたり活力ある地域を維持していくため、効率的な行政運営を図るとともに、健全な財政基盤を構築していかなければなりません。

たち「市民フォーラム」は、誰もが安心・安全、健康でゆとりや豊かさを実感できる公平・公正な社会の実現と、市民目線の市政推進を基本としながら、市民のみなさんの要望を取りまとめ、47項目の予算要望書として山本市長に提出しました。(10月14日)

 

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前 橋 市 長  山本 龍  様

教  育  長  佐藤 博之 様

公営企業管理者  戸塚 良明 様

 

市民フォーラム 

幹事長  丸山 貞行

副幹事長  藤江 彰 

議  員  宮田 和夫

議  員  細野 勝昭

議  員  三森 和也

議  員  角田 修一

 

 

 2017年度(平成29年度)前橋市予算に関する要望書

 

 

  貴職におかれましては、厳しい行財政事情のなか、市民福祉の向上と市政発展のため、日夜ご奮闘されておりますことに敬意を表します。 

  さて、当局におかれましては、現在平成29年度予算策定へ向けての諸準備を進められているものと拝察いたします。私ども「市民フォーラム」は誰もが安心・安全、健康でゆとりや豊かさを実感できる公平・公正な社会の実現と、市民目線の市政推進を基本としながら、市民のみなさんの要望を取りまとめました。

  つきましては、これらの施策が円滑かつ早期に実施されますよう財政措置について特段のご配慮を賜りますようお願い申し上げます。

  なお、今回の要望に対しては、文書にて回答いただきますようお願いいたします。

 

【1.快適で暮らしやすいまちづくり】

1.「公共交通マスタープラン」を着実に推進し、バリアフリー化などで、バス交通・軌道

交通の利便性を図ること。

(群馬総社駅の橋上化と西口開設、新前橋駅東口・西口ロータリー整備など)

 

2.LRT導入構想については、初期投資はもとよりランニングコストを明確にすること。

 

3.道路行政を着実に推進すること。

(江田天川大島線<橋梁工事等>実現に向けた県と速やかな調整ならびに早期開通。

また、県庁群大線の速やかな工事の推進等)

 

4.JR前橋駅と中央前橋駅を結ぶ、シャトルバスの運行時間の延長を行うこと。

 

5.スーパーモデル地区(自転車利用促進地区)として、自転車優先レーンの構築など、

「自転車のまち前橋」の具現化を図ること。

 

6.「水と緑と詩のまち」にふさわしい都市景観行政を推進するとともに、ユニバーサル

デザインを積極的に導入した人にやさしいまちづくりを推進すること。

 

7.消費生活センターを核として、多重債務や悪徳商法から市民の安全安心を確保するため

にも消費者保護行政の強化を図ること。とりわけ、市として計量検査業務の充実強化を図

ること。

 

8.防災対策・減災対策については、東日本大震災や関東東北豪雨の教訓を活かしつつ、よ

り実践的な地域防災計画とすると共に、小学校区を単位とした計画を策定すること。

 

9.集中豪雨等による自然災害が頻繁に発生している状況を踏まえ、水防対策の総合的な取

り組みを進めること。

 

10.防犯対策は市民との協働体制を図り、地域活動に応じた支援策を講じること。

 

【2.恵み豊かな自然と共生するまちづくり】

1.環境都市宣言都市にふさわしい、環境負荷の少ない循環型社会の形成のため、クリーン

エネルギー施策の推進を図りつつも、風致地区や住宅地等における環境保全のため「前橋

市自然環境、景観等と再生可能エネルギー発電設備設置事業との調和に関する条例」の拡

充を図ること。

 

2.廃棄物処理対策に万全を期すため中間処理業者への指導強化をするとともに、不法投棄

を許さないパトロール強化を図ること。

 

3.都市型洪水の抑制と地下水涵養のため雨水の有効活用を促進すること。

 

4.街路樹や公園等の緑化については、将来的な費用負担や適正な規模について検討し見直

しを行なうこと。

 

【3.個々が光り輝くまちづくり】

1.「子育てするなら前橋市」を具現化するため、市民ニーズを踏まえた子育て支援策の充

実を図ること。また、保育の質の向上に向け、保育士等の労働環境や処遇改善に積極的に

取組むこと。

 

2.非正規・正規労働者はもとより、高齢者・障害者等の深刻な雇用問題について、実態把

握を行い労働行政の強化を図ること。また、商工業振興や地域おこしの観点からも市内勤労者の所得増対策に向けた施策を構築すること。

 

3.生活困窮者、貧困家庭の子どもの実態を十分に把握し、それぞれのニーズに応じた支援

を確実に図ること。

 

4.障害者の自立支援や総合的な生活サポートの視点で、共同受注や就労支援対策の充実を

図ること。また、難病対策の充実強化を図ること。

 

5.介護サービス需要に応える人材の育成・確保とあわせ、特老などの施設整備を促進し、

社会的介護体制を確立すると共に、介護予防策の充実を図ること。

 

6.精神保健福祉施策(メンタルヘルス・自殺対策・ひきこもり相談など)の充実・強化を

図ること。

 

7.高齢化の進展等により、増加している買い物弱者に対する積極的な支援・対策を図る

こと。

 

8.雇用の安定と公正労働条件の確保に向けて、ワーク・ライフ・バランス社会への取組み

や長時間労働解消に向けた取組みを図ること。

 

【4.地域資源を活かした活力あるまちづくり】

1.産業振興ビジョンの具現化に向け、地場産業支援、企業誘致、産学官連携や共同研究な

どの更なる充実・強化を図ること。

 

2.赤城山観光プランの策定を行なうこと。

 

3.豊かな自然と三大まつり、市内に散在する多くの古墳群などを活かし、観光資源の発掘

を図るとともに、歴史を活かしたまちづくりを推進し、誘客・宣伝活動にも努力するこ

と。

 

4.中心商店街は広瀬川を含めた回遊性を図るまちづくりを推進し、民間活力による再開発

事業を積極的に支援すること。

 

5.TPPにより、本市農業にも多大なる影響があるため、地域農業のブランド化を推進し、

特色ある農業を模索するとともに、魅力ある経営・安定によって、後継者育成などの支援

策を講じることや、第六次産業(地産地商)に向けた諸施策を強力に推進すること。

 

6.本市の産業や農業振興を支援するため、日本貿易振興機構(JETRO)国内事務所の

市内設置に向けて取組むこと。

 

【5.豊かな心を育むまちづくり】

1.「教育のまち前橋」にふさわしい教育環境整備に向け、計画的な施設整備の推進と一層

の施策展開を図ること。

(子どもの視点での学校適正規模化、30人以下学級の実現、いじめ・不登校・学級崩壊

などの施策充実、ネット、薬物・エイズ教育、安全・防犯対策、児童虐待防止、老朽化

した校舎や屋外トイレの整備)

 

2.教員の多忙感の実態把握やコミュニティースクールの実現に向け、学校運営協議会の充

実など、教育改革を推進すること。

 

3.食育教育の充実と産地明示で故郷再認識運動の実践を図るとともに、学校給食において

産地食材の更なる積極的使用を図り、安全・安心と地域振興に資すること。

 

4.生涯学習や生きがい対策、健康な心身保持のため、公民館、公園・スポーツ施設等の整

備を推進すること。

 

5.コミニティセンターの管理運営体制を見直すとともに、機能・役割を確立すること。

 

【6.市民協働のまちづくり】

  • 総合政策機能を高め、「パブリックコメント」などの市民参画に意を用いるとともに、

審議会等の委員の選任については、偏ることなく広範な人材を選定するとともに、あら

ゆる分野への女性参画をはじめ、「男女共同参画推進条例」の具現化に務めること。

 

2.あらゆる差別をなくし、人権の尊重と平和行政を推進するとともに、広島・長崎平和記

念式典等へ公募等による市民派遣を行うこと。

 

3.地域づくり推進事業により地域力を高め、地域内分権も模索するとともに、NPO等の

市民組織に対する活動助言・支援のため、市民活動支援センターの充実・強化を図ること。

 

【7.そ の 他】

1.前橋版CCRC構想については具体的な全体像を明らかにし、将来的な財政負担につい

て充分検討すること。また、日赤跡地については、事業者取得とすること。

 

2.人口減少問題については、総合的な対策を構築すること。

 

3.六供清掃工場の延命化を図った当事者の責任として、新清掃工場建設地の選定を速やか

に行うこと。

 

4.公契約基本条例の理念を積極的に活かし、適正な賃金水準と労働条件の確保を図る施策

を推進すること。

 

5.指定管理者制度や民間業務委託については、検証を行いその適性と負担を明らかにする

こと。

 

6.市庁舎の周辺整備の速やかな当局計画案を明らかにすること。

 

7.下水道事業、農業集落排水事業、コミニティプラント、合併浄化槽など所管課の整理・

統合を図り、事務の合理化を図ること。

 

8.老人福祉センターの更なる利活用を図るため、健康福祉センター等への名称変更を含め

検討すること。

 

9.マイナンバー制度のセキュリティー対策を徹底すること。

 

10.国保事業の県移管については、市民負担増に結びつかないよう対応すること。

 

11.専門職員や技能労務職員の計画的な採用を行なうこと。

 

以 上

 

 

 

〚前橋市議会 市民フォーラム所属議員〛

丸山 貞行(幹事長)、三森 和也(副幹事長)、宮田 和夫、細野 勝昭、藤江 彰、角田 修一

 

〚前橋市議会 市民フォーラム 公式ホームページ〛

http://www.shimin-forum.jp